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夜汐【書評】

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夜汐

お金を出して購入するまでもないけど、読んでみたい・・・と感じる小説を、図書館で借りてみるシリーズです。

第ニ弾は、東山彰良氏の「夜汐」。

まぁ、小学生なら「よしお、よしお!」と、男の子の名前みたいに呼びまくってゲラゲラ笑うであろうことが容易に想像できるわけですが、ぼくはもう立派な大人なので、そういうことはいたしません。

(ただ、心の中では「芳雄より芳生っぽいかな?」と考えてましたけど。(゜_゜))

そんなこんなで、早速レビューします。





夜汐の読後感

夜汐

幕末に暗躍した殺し屋「夜汐」。

しかしながら、この 「夜汐」 という存在は、物語のエッセンスに過ぎず、主役は幼少時代に親から虐待を受けた男女たちであり、彼らが大人になった今をどう生きているか?が主題となっている作品です。

幕末ものには欠かせないうえ、 万人にとってキャッチーな新選組という入り口を用意し、読みやすい工夫をしている著者の戦略も素晴らしいですね。

グイグイ引き込まれていく面白い内容もさることながら、読み進めていくと、「日本語の奥深さ」と、小説家の知識量の凄さを知ることも出来ます。

「こんな表現ができるなんて、きっとかなり年配の作家さんなんやろな」と思ってたら、1歳年下だったっていう。(゜_゜)

ちなみに、他作品での受賞歴もすごくて、なんで今までノーチェックだったのか、自分でも不思議で仕方ないっす。

本作品中では、沖田総司が不思議ちゃんキャラで描かれているのに、コミカルにならないのは、この作家さんの筆力の賜物だと思います。登場人物のキャラが活き活きとしていて、北方謙三の「水滸伝」の凝縮版と言った雰囲気も持った作品なので、人間模様もわかりやすくてナイス。

とりあえず、第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞と読者賞を受賞した「タード・オン・ザ・ラン」と、直木賞受賞作「流」は読んでみようと考えています。

東山彰良・各賞受賞作品

  • タード・オン・ザ・ラン:第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞及び読者賞
  • 路傍:第11回大藪春彦賞
  • 流:第153回直木三十五賞
  • 罪の終わり:第11回中央公論文芸賞
  • 僕が殺した人と僕を殺した人:第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞

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