思い返せば小学生の頃。
桂文珍さんが「私は丹波篠山出身で・・・」というのをつかみのトークにしていたのを聞いて、初めてこの土地のことを知りました。
文珍さんのトークの影響で、当時は「いのしししだらけのものすごい田舎」というイメージだったんですけど、今はそのイメージは全くありません。ここ数年はおしゃれなカフェなどもたくさんできて、情報誌で特集が組まれるくらい注目の街になっているからです。
そんな丹波篠山の日本遺産をまわるツアーに参加してきました。モニターツアーなので無料でしたよ!
目次
丹波篠山観光地をめぐるツアー
ゴールデンウィーク初日の4月29日。
丹波篠山の日本遺産をめぐる「丹波篠山日本遺産めぐりツアー」に参加してきました。
ツアー企画会社によると、今回は「将来的により充実したツアーを作るためのモニターツアー」ということで、参加費は無料!篠山城前の駐車場に集合して、このバスで篠山にある日本遺産をめぐります。
ちなみにお城前の駐車場は1回200円!安い(・o・)
バスの車内では、スタッフの方が篠山の歴史についてすごく詳しく解説してくれました。源義経伝説が多く残っていたり、100以上の城があったことなどを知ることができたんですけど、情報量が多すぎて何がどの話だったのか全く思い出せません(゜_゜)
できれば源義経のエピソードを軸にして、それ以外は観光名所などの情報を2つ3つにしてくれるとより深く篠山を知ることが出来たかな?と感じました。
ただ、篠山の歴史をしっかり学びたいという人にとってはかなり勉強になったんじゃないかなと思います。
ツアーでめぐる場所がプリントされたフォルダも参加者に配られました。これ、結構お金がかかってるのがわかる品質です。笑
ツアースケジュール
ツアーのスケジュールはこちら。
- 福住伝統的建造物群保存地区
- 集落丸山
- 西尾家住宅
それぞれの場所で写真を撮ってきましたので、紹介していきますね!
福住伝統的建造物群保存地区
篠山城を出発して約15分で到着。江戸時代に宿場町だった福住を地元の男性2人がガイドしてくれました。
手書きのパンフレットとこの地域の詳細が解説されているパンフレットも配布されました。
まずは福住駅跡です。かなりの赤字路線だったそうですけど田中角栄さんが総理大臣だったときはしっかり予算が組まれて運営されてたそうです。
でも、田中角栄退陣後は予算カットの憂き目に会い廃線になったんだとか。赤字路線問題は解決すべきですけど、やっぱりあったものがなくなるのは寂しいものですね。
これは市営住宅なんですよ!ものすごくかっこいいですよね!ここなら住んでみたいです!
古民家を改築したイタリアンレストラン「Trattoria al Ragu'トラットリア・ラグー」。かなり美味しいそうですが、完全予約制ということでした。
ちょっと説明を聴き逃してしまったんですけど、確か旧郵便局跡だったはず・・・
こちらは1ヶ月5万円で借りることができるお試し住宅だそうです。
お産婆さんの「さんば家ひぐち」。
室内の様子はこちらの動画でどうぞ。
福住伝統的建造物群保存地区を離れて、次の場所への移動中、車窓から巨大な杉の木「安田の大杉」を見つけました! 樹齢は約800年で33メートルもの高さがあるそうです。花粉症には大敵ですね。笑
集落丸山
福住伝統的建造物群保存地区の次に向かったのが「集落丸山」です。山道を進んでいくと、茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ集落が見えてきます。
トタンで覆っている家も多いですが、これは茅葺きのままだと傷みが激しくなるのでそれを防ぐためなんだそうです。茅葺き職人も少なくなっていますし、一度メンテをするだけでもかなりの費用がかかるそうなので仕方ない措置なんでしょうね。
ちなみに、写真を撮ったつもりでいたんですが、なぜかデータに残ってませんでした。時々こういうことやらかしてしまうんですよね(゜_゜)
古民家で宿泊出来る
一泊4万円で宿泊できる古民家が2軒ありました。5人まで泊まれるそうなので、家族や仲の良い友達で宿泊するのも楽しそうです。
こちらは「明かり (佐古田家)」。
中はまさに「和モダン」といった風情です。キッチンを見ると「アイランドキッチンってのは最近のものじゃないんだな」ってことがわかります。
かまどは今は使えないので飾りだそうです。
台所にある勝手口から外に出ると、すぐ隣に「びわの蔵」というフレンチがあるので、そちらで食事するのもいいですね。
こちらはもう一軒の「ほの穂(斎藤家)」です。
部屋はこんな感じになってました。
ベッドルームもこじゃれてますね~。古民家ブームになるのもわかります!
こちらもアイランドキッチン。
家の前には芝生の広場があって、天気が良い日はここで食事したら気持ちよさそうです。
集落のもっと奥には「ろあん松田」というお蕎麦と旬のお料理をいただけるレストランもあるそうなので、フレンチと合わせてグルメを目当てに訪れるのもありかも。
あたりには野花がたくさん咲いているので、それらを愛でる楽しみもあります。この花はイチリンソウというそうです。
突然の雷雨でハイキングは中止に
実はハイキングコースを歩きながら「里山の春の野花の鑑賞会」が行われる予定だったんですけど、突然の雷雨で中止になってしまいました。
急遽公民館で野花の講習会が行われ、洋たんぽぽと和たんぽぽの違いなどをはじめ、野花のことを教えていただいて楽しい時間を過ごせました。カメムシが一匹飛び回ってたのは余分でしたけどね。笑
こちらが散策用に用意されたパンフレットとマップです。
クリンソウの群生地はぜひ見に行ってみたいですね~。国蝶のオオムラサキの幼虫も発見されたそうなので、野花が咲き乱れる場所にオオムラサキが飛んでいるのを見れたら最高ですね!
集落丸山のウェブサイトはこちら
動画も撮ってみました。
西尾家住宅
集落丸山の次に向かったのが、俳人西尾武陵の生家で有名な丹波杜氏の西尾家でした。
西尾武陵に関する資料がたくさん公開されています。
実は一般公開されていないお部屋なども特別に見せていただいたんですけど、歴史マニアなら垂涎間違いなし!という作品が山盛りでした。撮影は許可されていなかったので写真はないんですけど、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。
この西尾家は歴史上の人物が多く訪れた家だったそうで、その人物たちが遺した作品も多く保存されています。
中でも与謝蕪村が描いた「3羽のカラス」が特に印象に残っています。絵心が全くない僕が見てもグイグイ引き込まれる魅力がありました。
西尾家は国の登録有形文化財に指定されているにもかかわらず、あちこち傷んでいたんだままだったんですよね。古い上にかなり大きなお屋敷なので、個人レベルでの保全は難しいと思います。行政にはしっかり予算を組んで修復してもらって、これからもずっと存続させてほしいですね。
西尾家前の神田神社
そしてこちらが西尾家前にある神田神社(こうだじんじゃ)です。祭神は「大己貴命~オオナムチナミコト」。大宝2年(702年)の創建なんだそうです。
神社仏閣には全く詳しくないんですけど、こういう形式のしめ縄は、ちょっと珍しいじゃないでしょうか?
こちらには宮大工・中井権次の彫刻が施されているそうで、建造物としてもかなり貴重なんだとか。裏側にはサイン(署名?)も残されていました。
神田神社のコネタ
ちょっと記憶が曖昧なので間違っている可能性が大なんですけど、ガイドさんが「境内に小学校が併設されていて、この近辺で一番最初に電話を引いたので下4桁は「0001」。2番めは西尾家で「0002」。」と説明していたと思います。ガイドブックには載ってないネタですよね。笑
ちなみに前を通っている道路は、江戸時代の山陰道なんだそうです。4メートルほどの道幅しかないんですけど、当時はこれがメインストリートだったんですよね。そう考えるとなんだか感慨深いものがありました。
篠山城も見てきました
散策マップをいただくことが出来たので、ツアーには組み込まれていなかったですけど、解散後篠山城も見てきました!
緩やかな上り坂を登って門に近づきます。
鉄門跡(くろがねもんあと)という案内看板が設置されていました。
本丸御殿跡と二の丸御殿跡。
二の丸の間取り図と整備図。
本丸跡の解説看板。
大書院。こちらは有料で入館できます。(大人400円 / 高校・大学生200円 / 小中学生100円)
大書院の案内看板。
本丸があった場所には青山神社があります。
篠山城までの行き方
舞鶴自動車道の「丹南篠山口」から篠山城の駐車場までの車での移動をドライブレコーダーで撮影しています。移動時間や道がわかりやすいと思うので、訪問する際の参考になると思います。
よかったらご覧になってみてください。
まとめ
篠山城周辺では「第3回兵庫・篠山とっておきの音楽祭」が開催されていたみたいです、ツアーが解散した時間にはプログラムが全て終了していました。ライブは大好きなので、見れなくてちょっと残念でしたね。
今回のツアーは日本遺産をめぐるというプログラムでしたが、今年は別企画であと4回ほど日帰りのツアーが計画されているそうです。参加者が多くなる予感があるので多分抽選になるでしょうけど、申し込むだけ申し込むつもりにしています。あたればいいんですけどね。
初めて訪れた丹波篠山は、非常に歴史を感じさせてくれる場所でした。
少なくとも「いのししが多い土地」というだけのイメージは、完全に払拭されましたね。笑
観光だけでなくグルメも楽しめることがわかったので、また近いうちに遊びに来たいと思います!