NHKの「ガッテン」では、過去に腰痛についての放送が8回もあったそうですが、今回は「股関節腰痛」について放送されました。
足の付根である股関節の不具合が原因で腰痛が起きる仕組みや、その改善方法について専門家が教えてくれましたよ。
その痛み、股関節腰痛かも?
腰痛の原因はいろいろあるようですが、股関節から来る痛みもあるそうです。自分の腰痛が股関節腰痛かどうか確認してみましょう。
股関節腰痛が疑われる特徴的症状
・あぐらをかけない
・足が上がらないので立ったまま靴下が履けない
・階段がつらい
・立ち上がりにくい
自分が股関節腰痛かどうかをチェックする方法
四つん這いの姿勢をとって、少しだけお尻を後ろに下げ、また戻し・・・という上下運動を繰り返したときに、猫背になってしまう人は股関節腰痛かどうか判断できるそうです。
※股関節が滑らかに動かないので、背中がまるくなってしまう。
自分ではわかりにくいので、家族や友達にチェックしてもらうと良いですね。
歩くときに腰にかかる負荷
上記のチェック方法で、もし自分が猫背タイプだと判明したら、なぜ腰が痛くなるのかよく分かるデータがあります。それは腰にかかる負荷を調べた数値です。
- 正常な人:84%
- 猫背タイプの人:169%
正常な人の2倍もの負荷が腰にかかるため、腰痛がおきやすいんですね。つまり、股関節が滑らかに動くように改善しないと、腰痛は治らないということです。
股関節自体は柔らかくても、運動するときに動きにくい人もいるので、股関節が稼働しやすいと考えられている女性でも股関節腰痛になりえるそうです。
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股関節改善ワザ
2週間で猫背が治り、股関節の動きがスムースになった体操があります。しかもこれが簡単な上に全く辛くない体操なんですよね。
パカパカ体操
パカパカ体操:椅子に座り、膝を中心に足を開いたり閉じたりするだけ
たったこれだけの運動を続けるだけで、猫背状態が改善するという事実には、かなり驚きました。
股関節の動きが滑らかになったことで、83%の人の痛みが軽減したというデータもあるんだとか。
股関節周りにある23の筋肉には、奥の方にインナーマッスルがあり、これが余り働こうとしないんだそうです、この体操はここに働きかける体操なんですね。
- ポイントは「力を抜いて行う」ということ
- 膝の上に手を置くとやりやすい
- 足の広げ方やスピードは自分が楽だと感じるペースでオッケー
お尻フリフリ体操
この体操に加えて、腰を左右にスライドさせる体操(お尻フリフリ体操)なども組み合わせることで効果はアップするとのことでした。
20年以上腰痛で苦しんでいた人も症状が改善したみたいです。女性に多い変形性股関節症のリハビリにも使われているそうなので、その効果は絶大ということですね。
運動機能も向上するため、歩幅が広がって転倒の危険性も減少するというのも、高齢者にとっては嬉しいですよね。
股関節と腰痛の関係
股関節が動きにくいので腰痛になるだけでなく、腰痛のせいで股関節に影響が出ることもあるそうです。
股関節 → 腰痛
腰痛 → 股関節
どちらの場合でも、パカパカ体操は楽に行えますし、約2~3週間で実感することができるようなので、続けていきたいですね。
さらに、足の幅を広げた、四股のようなスクワットを行うのも効果的とのことでした。
四股スクワットのやり方
- 肩幅よりやや広く足を広げ、つま先も広げる
- 背筋を伸ばし前傾した状態で腰を落とす
1日10回×2セットを目安に、無理しない範囲で行う。
これは負荷がかかる体操なので、絶対に無理をしないことが大切だそうです。高齢者の方はスクワットは避けて、2つの体操を多めに行うほうがベターだと思います。