
2月2日に、ついに「HUNTER×HUNTER 35巻」が発売になりました。
34巻を読みすぎて、なんとなく展開を予想していたんですが、完全に予想のはるか上を飛び越えていく内容で、「さすが冨樫義博!休みがちな死神だけある!」と思ってしまいました。笑
とりあえず、1回読んだだけでは半分くらいしか理解できなかったので、内容をメモリながら何度も読み返そうと考えています。
目次
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クラピカの能力が少しづつ明らかに
暗黒大陸までの道中は、完全にクラピカがメインキャラクターになっています。っていうか、ジンもゴンもキルアも十二支んも登場しませんからね~。
とりあえず、クラピカファンにとっては、34巻までの登場回数の少なさを補って余りある活躍が見れて、喜んでいるのではないでしょか。
彼の念能力も少しづつ明らかにされてきています。
クラピカの念能力
奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)・ステルスドルフィン(他の人間には見えない)
・相手に針を刺しオーラを吸い続けると絶状態に出来る
・相手の能力を奪い解析できる
・1度使うと自動的に本人に能力が戻る=ハギャ(レオル)の能力に近い
・念能力の無い者に使うことで、その能力を目覚めさせる
絶対時間(エンペラータイム)1秒ごとに寿命が1時間縮む
絶対時間(エンペラータイム)の継続限界は3時間。その後9時間失神する。能力をシェアしている相手も同じ時間失神する
34巻で念獣に乗っ取られたサイールドの念能力も判明しました。
裏窓(リトルアイ):実際の小動物をボール状の念で捕まえ、自由に操る
ホイコーロ国王の策略が少しだけ判明した
今回の継承戦は、単純に強い王子を見極めるために行われたわけではなさそうです。
王たるもの、いかに多くの人間からサポートされるか?という部分も資質だと捉え、20万人を移送出来るブラックホエール号を作ったようです。
また、旅の途中で念能力の習得が行われるということも考慮に入れているようなので、その先がどうなるかもある程度予測しているのでは?という気がしますね。
念獣のルールの一部も発表されていました。
念獣のルール
・霊獣(念獣)同士は戦わない
・霊獣がついた人間を直接攻撃しない
このルールから考えると、やはり念能力を身に着けた王子同士が、直接戦うという展開になりそうです。その戦いの際に、念獣がどういうサポートをするかが楽しみですね。
それにしても第4王子の念獣が一番エグイですね~。
その人物の性格を色濃く反映されるのが念獣だということなので、ツェリードニヒの精神は、かなりいっちゃてるな~と思わざるを得ません。
過去に「オレ以外の豚クズが・・・」発言もありましたし、自分が芸術だと信じている作品を完成させるために、平気で殺人を起こすような人物ですから、ある程度はわかってましたが・・・。それを踏まえても、あの念獣のエイリアン的要素はエグいです。
登場人物の名前で疑問点あり
今後は、ワブル王子の従事者である「シマノ」が、クラピカの強力なサポーターになりそうです。
そんな彼女なんですが、「シマノ」と呼ばれるときと「シマヌ」と呼ばれるときがあるんですよね。
最初は誤植かな?とも思ったんですが、「シマヌ・シマノ」もしくは「シマノ・シマヌ」という名前だと考えると腑に落ちます。
名前に関しては、正式名がわからない登場人物がもうひとりいます。第一王子ベンジャミンの私設兵隊長のバルサミルコです。
「バルサミルコ・マイト曹長」なのか「マイト・バルサミルコ曹長」なのかどっちなんでしょう?どっちゃでもいいんですが、変に気になってしまいますね~。笑
登場人物の詳細をまとめちゃうぞ!
王子とその母親である王妃、私設兵と王妃直属の警護兵などが大量に登場してきたので、相関図をしっかり把握しておきたいですね。
ということで、35巻に登場した人物をまとめてみました。
第1王子:ベンジャミン
パーソナリティほか | ・軍事最高副顧問 ・念を使える ・私設軍のメンバーも念を使える ・居住区:1001 ・母親:第1王妃ウンマ |
私設軍=王室警備兵メンバー | ・バルサミルコ・マイト曹長(私設兵隊長) ・ビンセント:念能力「虚空拳 エアブロウ」(奥歯に仕込んだ毒で自決) ・バビマイナ:円を使える。相当の使い手 ・コベントバ:チョウライの警備兵として派遣されている ・ビクト:モモゼの警備兵として派遣されている ・ブッチ:ツベッパの警備兵として派遣されている ・ムッセ:カミーラの警備兵として派遣されている。念能力「裏窓の鳥~シークレットウィンドウ」 ・ヒュリコフ:念能力者の特性などを見抜くスキルあり |
第2王子:カミーラ
パーソナリティほか | ・ハルケンブルグ暗殺を母ドゥアズルに指示 ・居住区:1002 ・母親:第2王妃ドゥアズル |
私設兵・警護 | ・王妃所属兵:警護兵隊長マンダム ・ニペイパー:第12王子モモゼの警備兵として派遣されている ・スラッカ:第3王子・チョウライの警備兵として派遣されている |
第3王子:チョウライ
パーソナリティほか | ・優しさと残酷さを併せ持つ(by シマノの見解) ・居住区:1003 ・母親:第3王妃トウチョウレイ |
私設兵・警護 | ・テンフトリ ・サカタ:(ワブル王子の警護へ派遣) ・ハシトウ:(ワブル王子の警護へ派遣)【第3王妃トウチョウライ所属兵】・ブラッヂ:モモゼの警備兵として派遣されている |
第4王子:ツェリードニヒ
パーソナリティほか | ・念の習得に関して天才:半日で「凝」のコツを掴みかけている ・居住区:1004 ・母親:第1王妃ウンマ |
私設兵 | ・テート(女性):ツェリードニヒに念を指南 ・ミュハン ・ダンジン |
第5王子:ツベッパ
パーソナリティほか | ・現在の国王制のあり方には厳しい意見を持っている ・上位王子に国政を握らせるのを阻止したい ・居住区:1005 ・母親:第2王妃ドゥアズル |
私設兵・警護 | ・マオール少尉(私設兵隊長) ・ロンギ |
第6王子:タイソン
パーソナリティほか | ・愛の教典を著作している ・居住区:1006 ・母親:第4王妃カットローソ |
第7王子:ルズールス
パーソナリティほか | ・居住区:1007 ・母親:第2王妃ドゥアズル |
私設兵・警護 | 【第2王妃ドゥアズル王妃所属兵】
・サトビ(兵隊長) |
クラピカ依頼の警護人 | ・バショウ |
第8王子:サレサレ
パーソナリティほか | ・居住区:1008 ・母親:第5王妃スィンコスィンコ |
私設兵・警護 | 【第5王妃スィンコスィンコ王妃所属兵】
・ムシャホ(兵隊長) |
第9王子:ハルケンブルグ
パーソナリティほか | ・継承戦を辞退 ・左手の甲に葉の模様が浮き出ている(私設兵も同様) ・居住区:1009 ・母親:第2王妃ドゥアズル |
私設兵 | ・シェジュール ・ユヒライ |
第10王子:カチョウ
パーソナリティほか | ・居住区:1010 ・母親:第6王妃セイコ |
私設兵・警護 | 【第6王妃セイコ王妃所属兵】
・リョウジ:第11王子・フウゲツ王子の警備兵として派遣されている |
従事者 | ・ロベリー ・ユウリ |
第11王子:フウゲツ
パーソナリティほか | ・居住区:1011 ・母親:第6王妃セイコ |
私設兵・警護 | 【第6王妃セイコ王妃所属兵】
・リョウジ |
従事者 | ・イラルディア ・ラジオラス |
クラピカ依頼の警護人 | ・センリツ |
第12王子:モモゼ
パーソナリティほか | ・念獣:サイールドについた憑いたコアラのような形態 ・母親はマラヤームにかかりきり ・最初に殺された王子 ・居住区:1012 ・母親:第7王妃セヴァンチ |
クラピカ依頼の警護人 | ・ハンゾー |
第13王子:マラヤーム
パーソナリティほか | ・念獣が時間の経過と共に巨大になっている ・居住区:1013 ・母親:第7王妃セヴァンチ |
第7王妃セヴァンチ所属兵 | ・バリゲン |
セヴァンチ王妃契約警護人 | ・ベレレインテ(ハンター協会員) |
クラピカ依頼の警護人 | ・ビスケ |
第14王子:ワブル
パーソナリティほか | ・居住区:1014 ・母親:第8王妃オイト |
オイト王妃契約警護人 (面談は免除) |
・ビル ・サイールド(モモゼの念獣に操作され殺人を犯し、王室軍に拘束された)・念能力「裏窓(リトルアイ)」 |
クラピカ依頼の警護人 | ・クラピカ本人 |
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かぶっている設定が多い
1回読んだだけではすべてを把握するのが難しい理由に、登場人物の多さがあります。
そして、設定がかぶっているものがあることも、内容がややこしく感じる要因になっているんですね。
例えばこちらの設定です。
- 念能力の名前:サイールドの「裏窓(リトルアイ)」とムッセの「裏窓の鳥~シークレットウィンドウ」
- 念能力の内容:吸い取る能力:「ステルスドルフィン」=対象者のオーラを吸い取る・「サイレントマジョリティ~11人いる~」=対象者の血液を吸い取る
- 念能力者と対象者にしか見えない念能力:「ステルスドルフィン」と「サイレントマジョリティ~11人いる~」
せめて「裏窓」という単語はかぶって使うのはやめてほしかったですね~。
あと、念能力の名前が、なんとなくジョジョのスタンドっぽくなってきたという印象もありますね。笑
それから、挿絵でも言及していたことから、冨樫義博氏が欅坂46(ひらがなけやきも含む)のファンになっている気がします。「サイレントマジョリティ~11人いる」の座敷人形のモデルは、平手友梨奈ちゃんぽいですしね。
ちなみに、ワブル王子の警護ウッディを殺したのは、サイレントマジョリティっぽいんですけど、どうなんでしょ?
35巻の考察点
クラピカに念を教わろうと集まったメンバーの中で、すでに念を使えるのは「ヒュリコフ」と「ベレレインテ」のふたり。
しかしながら、念能力者はあと4人いて、それを隠しているとヒュリコフは確信しています。
その4人の中に入らない(念能力者ではない)のは、この4人で間違いないでしょう。
- サカタ:「通常、視えないものが視えると言っていたな」という思考から、念能力はないことがわかる
- ロベリー:「あの人たち、使えるのになんで来たのかしら?」という思考から、念能力はないことがわかる
- バリゲン:「サイレントマジョリティ」の攻撃で殺されたから
- テンフトリ:念能力の情報を持たないチョウライ王子の私設兵なので、念能力があれば情報提供するはずだから
あと、理由としては弱いですが、シェジュールとユヒライの二人も念能力者ではない気がします。手の甲に浮き出た葉の模様を見ながらの会話が、念能力者の会話っぽくないからですね。
- シェジュール:「オレはこれ、王子の念獣の仕業だと思うがな」
- ユヒライ:「同感だ。王子の説く『覚悟の封印』そのものだもんな」
意外な人物が念能力者という可能性も高いと思うので、従事者4人の中の誰かがそうなんじゃないかなと予想しています。ユウリとかね。
あとは第5王子ツベッパの私設兵ロンギが、その顔つきから念能力者っぽい印象を受けますね。(これは僕の念能力というより、経験によるスキル。笑)
それにしても、念能力「11人いる~サイレントマジョリティ」の持ち主は誰なんでしょうね~?これが一番気になってます。
もうひとつ。
第2王子カミーラの、「ママのほうが第9王子に近づきやすいでしょ。やって!」というセリフから、第2王妃ドゥアズルが念能力者という可能性もありますよね。クラピカに念能力を指導してもらう人員を出さなかったのも、母親が念能力者だと考えれば納得できますし。
冨樫義博の設定ミス
これだけ入り組んだ設定と、多数の登場人物、散りばめられた伏線を管理するのはかなり大変だと思います。
作者の冨樫義博氏も、どのキャラクターがどういう状態なのかを完璧に把握しきれないのも仕方ないですね。
例えば、オイト王妃がサイールドの能力を使ってゴキブリを捕獲するシーン。
「ステルスドルフィンは私とクラピカにしか視えていない」
こういうオイト王妃のセリフがあるんですが、第4王子の念獣にゴキブリが殺されてしまったあとには、
「私の横のイルカ?・・・も強制解除されたと言っています」
と話しています。最初は「ステルスドルフィン」とはっきり言っていたのに、「イルカ?・・・」とニュアンスが変化したのは、痛恨のミスですね。笑
まさか、これも伏線のひとつだとは考えにくいので、富樫氏の頭の中で、オイト王妃のステルスドルフィンへの認識が明確になっていなかったと考えるのが、妥当かなと思います。
まとめ
週刊少年ジャンプでの連載も再開されたことですし、このまま10話は継続してもらって、36巻がリリースされる下準備だけは整えてほしいですね。
僕はジャンプには目を通さないので、コミックスがストーリーを追いかける唯一の方法なので。
クロロも37564室に乗り込んでいて、仲間が殺されたことを知って悲しんでいる様子だったので、ひと暴れすることも期待しておきましょう。ヒソカも乗船しているかもしれないので、BWの船内で再バトルっていうこともあるかもですね。
まぁ、しばらくは王子の念能力習得と、それにまつわる王子同士のバトルがメインになるでしょうから、そっちが一段落してからということになるでしょうけどね。
モモゼ王子が殺されたことで、警備していたハンゾーの怒りがマックスになっているので、「犯人を見つけてバトル → 能力が見れる」という展開もあると思います。体術と忍術と念能力を併せ持つハンゾーは、かなりの手練だと思うので、楽しみですね。
ところで、ビヨンドチームは全員BW号に乗船してるんでしょか?いるとしたら最上階だと思うんですけど、ジンだけは別の層に潜んでそうですよね。自由奔放だし。
個人的には、ジンVSクロロなんていうシーンを期待してるんですけど・・・その可能性は限りなく低そうですね。